鬼塚 真
VLDB2013にて.
経歴
1991年東京工業大学工学部情報工学科卒業.同年,日本電信電話(株)入社.2000〜2001年ワシントン大学客員研究員.2010-2014年 電通大客員教授,2009- SIGMOD日本支部副支部長,2012-2014 NTT ソフトウェアイノベーションセンタ主幹研究員(特別研究員),現在,大阪大学情報科学研究科教授.博士(工学).
これまでデータベース管理システム LiteObject,XMLデータベース pgBoscage,XMLストリームエンジン XMLToolkit,クラウドデータ管理システム CBoC type2 などの研究開発に従事.知識発見のための分散データ処理,ソーシャルネットワークに関する研究開発に取り組んでいる.
国際学会活動:
VLDB 2009-2010 PC member, DASFAA 2010-2014 PC member (DASFAA 2010 best demo award commitee member, DASFAA2012 best paper award commitee member), WAIM 2013 PC member, ICDE 2015 PC member, DASFAA 2007 のチュートリアル講演などを行う.
表彰歴:
2004年 情報処理学会山下記念賞受賞.2005年 DEWS 最優秀論文賞,2008年データベース学会上林奨励賞受賞.2011年 DASFAA best student paper 受賞(共著),2013年 DEIM 最優秀論文賞および優秀論文賞,2014年 DEIM 優秀論文賞,DBSJ最優秀論文賞,信学会 I-scover チャレンジ最優秀賞など.
研究に対する考え方
「研究」とは,物事を研ぎ澄まし究めることです.大学院は研究を始める最初の過程にあり,修士2年+博士3年を経てようやく一人前の研究者の第一歩になります.
はっきり言って研究は楽ではありません.世の中の状況を見据えて研究課題を見つけ,見つけた課題に対して日常生活の中で常に探求する姿勢が必要です.取り組みが失敗することもあります.しかし,同時に研究には楽しい瞬間も沢山あります.
新しい研究課題を見出した時.
研究課題を解くアイデアを思いついた時.しかし往々にして,次の日になるとそのアイデアが大したことないことに気がつくことが多い.
プログラミングを通してアイデアを実現し得た時.モノを作ることは単純な楽しさがあります.また難しいバグが取れた時も.
アイデアをまとめた論文がトップレベルの国際会議に採録された時.
プレゼンテーションがうまくいって評価を受けた時.
自分の作ったものが実用化して世の中に出て行ったとき.
難しい課題に挑戦する学生の人たちと伴に研究に取り組み,世の中にインパクトのある研究成果を出していきたいと思います.